初夏の候、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
本日は、この時期に咲く可憐な花々をお写真とともにお届け致します。
まずは、やわらかな蓮の花に包まれるようにして凛と佇むカワセミの姿を。
藤原定家の歌とともにお楽しみください。
はちす咲くあたりの風のかほりあひて心のみづを澄す池かな
(訳:蓮の花が咲く池の風に乗って、あたりに蓮の香気が漂っている。私の心まで澄んでいくようだ。)
続いては、この時期、足を運ばれた方も多いでしょうか。
鎌倉の紫陽花と岩タバコです。
どちらも鎌倉へ夏を告げる花として古来より親しまれています。
こちらは、いまちょうど見ごろを迎えている所沢のゆり園です。
地元の方のお話によると、満開になると辺り一帯が甘い香りでつつまれるため、観に行かなくても今どれくらい咲いているのか分かるそう。
お散歩にはあいにくの涙空も、ここでは最高のシチュエーション。
雨滴のおかげで百合の花がより一層色っぽく、美しく香り立ちます。
最後は、職員の自宅で育てているクチナシの花です。
花ひらいてから、クチナシの甘い香りで目が覚めるようになりました。
可憐に咲き誇る花、花ひらくその時をじっと待ちわびる花、はたまた枯れゆく花・・・。
一つの鉢の中で代わるがわる咲く花々の、そのどれもが美しく、時間が経つのも忘れて見惚れてしまいます。
剪定ついでにドライフラワーのミニブーケを作ってみました。
雨ニモ負ケズ…ならぬ、雨露さえも味方にして凛と咲き誇る花々をもう少し楽しみたいと思います。