『トリノトリビア』後編~
その2「カワセミの脚は極端に短い」
(以下5章 けっこうすごい鳥のからだ より)
鳥類学者の川上先生曰く、
カワセミは青く美しい鳥で、 バードウォッチングで人気のある種です。 この鳥の名は漢字で翡翠と書き、同名の宝石の名の由来ともなっています。しかし、その脚を観察するのは容易ではありません。何しろ極端に短いのです。(p147)
ええっ!先生本当ですか? Kingfisherなのに・・・短足の王様とは・・・
ちょっとがっかり。
それを証明するのがこの写真 ↓ 確かに短足!
カワセミは水辺にすむ鳥で、水辺にすむ鳥たちは水や草に邪魔されずに移動するために長い足が不可欠であると、書いてある。何故カワセミは短足なのか?サギやツルとは比べようもないが、では他の鳥とはどうだろうか?
そこで登場いただいたのは以下の鳥たち。
ウグイス(ホーホケキョ!)
ハクセキレイ(おすまし)photo by tsukumocchi
メジロ(もう春だよ~)
ノビタキ(塩顔のイケメン?)
みんな脚が長い。
何故カワセミは短足なのか?
実はその理由を川上先生はちゃんと明記されている。空中から急降下して魚を得るときに、脚が長いと水の抵抗が大きくなり失速する。美しい流線型を実現する短足は優秀な漁師の証拠であると。ちなみにカワセミが獲物を定めて捕らえるまでの時間は7~8秒、まさに目にもとまらぬ早さだそうだ。(『野鳥記』平野伸明 福音書店より)
さらに川上先生によれば、
カワセミは、ときには1メートルにもなるトンネルを川辺の崖に掘り、その中に営巣します。もしも脚が長ければ、細いトンネル内を歩くのは至難の技です。この空間では、短足こそが機能的なのです。彼らにとって脚は短ければ短いほどカッコよいのです。
ここで納得!(へぇ~ボタンの連打)
王者は みかけより実力 ということですね!!