皆様 季節がめぐりまた春がやってきました。春といえば桜です。
和歌や俳句、軍歌や辞世などで様々に表現され、愛され続けてきた桜ですが、
今回は都都逸と組み合わせて桜を愛でたいと思います。
察しておくれよ花ならつぼみ 咲かぬところに味がある
(乙女心です・・・)
わたしゃ奥山一もと桜 八重に咲く気はさらにない
(気高い一本桜。東山画伯の絵を思い出します)。
これほど惚れたる素振りをするに あんな悟りの悪い人
(恋オンチ!・・・)
惚れたはわたしが重々悪い 可愛と云つたはぬしの罪
(ぬし様、accountabilityは?)
夢に見るよじゃ惚れよがうすい 真に惚れたら眠られぬ
(寝てるヒマがあったら会いにきて・・・)
咲いた花なら散らねばならぬ 恨むまいぞえ小夜嵐
(小夜嵐・・・夜に吹く嵐)
*都都逸とは?*
都都逸は江戸末期に流行した俗曲の一つ。源流は「よしこの節」。
「どどいつどいどい」と囃すようになり「どどいつ節」と呼ばれました。
初代都々逸坊扇歌が節まわしを完成し、三味線の伴奏で洒落た歌詞を即興で
唄ったところ、評判となり「都々逸」などの字があてられました。(有力説)
基本的には七・七・七・五の音数律に従って作られています。
男女の恋愛が主なる題材だったので、「情歌」とも呼ばれ、寄席や座敷などで音曲師によって唄われました。
参考 ウィキペディア(Wikipedia)