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おすすめの本『ちいさなあなたへ』

 雨露にぬれる紫陽花が美しい季節となりました。
 本日は、『おすすめの本』第三弾としてこちらの本をご紹介します。

『ちいさなあなたへ』
 アリスン・マギー(作)、ピーター・レイノルズ(絵)、なかがわ ちひろ(訳)
(2008年、主婦の友社)

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母でいることの幸福、喜び、不安、痛み、そして子どもへの思い―
 母であることのすべてがつまった絵本』(帯表紙より)

「あのひ、わたしは あなたの ちいさな ゆびを かぞえ、 その いっぽん いっぽんに キスを した」という文章から始まるこの絵本は、「あなた」が生まれ、成長し、自分の人生を歩んでいく道のりを、一人の母親があたたかな眼差しで見守っていく様子を描いた本です。

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「うれしくて たのしくて、ひとみを きらきら かがやかせる ひが きっと ある。」
「かなしい しらせに みみを ふさぎたくなる ひも あるだろう。」
「もっと たかく、もっと たかくと はずみを つけて、めまいが するほど たかくまで、じぶんを ためすことも あるだろう。」
(本書より引用)

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 年齢を重ねるにつれて、いろいろな感情を覚え成長していく「あなた」と、その成長を大きな愛で見守る「わたし」。どんなときも自分を見失わずに歩んでいけるのは、いつも傍で母親が見守ってくれているからなんだ・・・、ページをめくるたびに「あなた」に自分を重ねながら、そんなことを思いました。

「すべてのおかあさんと その子どもたちに」という導入のとおり、子育て真っ最中の人や、これから母親になろうとしている女性はもちろん、巣立ちの時を迎えた人や、人間関係に悩む学生さんなど、それぞれがそれぞれの読み方で、何かしら感じ、ご自身の心と対話できるのではないでしょうか。
 私自身、二十歳の誕生日に母からプレゼントしてもらってからというもの、読み返すたびに、より深く、より色鮮やかな感情がこみあげてきて、いつも胸がいっぱいになります。

「2007年の春、アメリカで発売されるや、アメリカじゅうの母親を号泣させ、NYタイムズやamazon.comの児童書分野で、ハリー・ポッターをおしのけて1位の座を獲得(『主婦の友社』HPより)」したというこちらの絵本。みなさんの心には、どのように映るでしょうか。

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